TPP 19道県が農林水産業試算 乳製品「全滅」(東京新聞より)
政府が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合を想定し、十九の道県が地元の
農林水産業への影響を独自に試算していることが本紙の調べで分かった。
全道県で生産額は減少。千葉、茨城などでは牛乳・乳製品で、生計を立てられる農家が
ゼロになることを意味する「全滅」と判定されるなど、大きな影響が出ることが浮き彫りになった。
十九道県で計一兆六千億円減る計算で、他の二十八都府県も含めれば、総額で三兆円減少するとした
政府試算を上回る可能性が高い。
政府は三月十五日、安倍晋三首相がTPP交渉参加を表明した際、農林水産業への影響試算を公表。
十九道県は、これを受けて独自に試算を行った。
政府試算と同様に、交渉参加十一カ国との関税が即時撤廃されて、米国などから安い農産品が
輸入されるという前提で計算。ただ、地域の生産量や競争力をほとんど考慮していない政府試算と違い、
各道県が県内の状況に合わせて独自に評価した。
農林水産物の減少額を最も多く想定したのは北海道の四千七百六十二億円で、道の農業産出額の
約47%に達する。鹿児島、宮崎、茨城、栃木、千葉、岩手を含めて計七道県が約三~四割にあたる
一千億円以上減少するとした。
政府試算は各品目がTPP参加により生産が減少する率を一つの数字に統一して計算した。
例えば牛乳・乳製品は減少率45%と計算したため、消費者の人気や品質の差が与える影響が、
数字からは見えなかった。
減少率を個々に割り出した十九道県の調査では、茨城、栃木、千葉など十一県は牛乳・乳製品を
「全滅」と判定。外国から安い価格の加工乳が入り、そこから乳製品をつくるようになるため、
壊滅的なダメージが出ると予測されている。
一方、政府が70%減とする豚肉は、生産額日本一の鹿児島が減少率を45%としたのに対し、
滋賀や高知は「全滅」と試算した。

アメリカの目的は他国の立場を徹底的に弱らせることなのでしょうか。
これでは、外交関係が悪化したら、日本国民は餓死するしかなくなります。
もはや、言いなりになる以外の選択肢が無くなる、ということですよね・・・・・。
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NoTitle
また極端な数値ですね。
TPPは結局、自動車・輸出産業が恩恵を受けるだけで
大事な一次産業は「値段」だけで言うと
輸入品に負けてしまうかもしれません。
我々消費者も本来ならば国産のものをと
思いたいのですが、所得の問題、
放射能汚染の問題などあると
輸入品を選んでしまう可能性もありますものね..。
ただ、これで日本の一次産業が壊滅してしまうと
ますます日本は貧困の方向へ進みそうです。
何が生きていく上で大事なのか、
私たちももっと考えないといけませんね。