毎日が奇跡。

リーディングワーカー翠の、ちょっと不思議な話。

Entries

3000年の時を越えて。その5。

古代エジプト人は、人間は複数の身体からなると信じていました。

彼らの身体観は大まかに分けると次のようになります。

1.カット

肉体のこと。ミイラ化することによって、オシリスと同一視される「サフ」と

呼ばれる存在となる。

2.バー

魂。人間の頭を持つ鳥の姿で表現される、肉体に生命を与えるもの。

バーは自由に天界と地上を行き来する。

3.カー

分身と呼ばれる。カーは肉体の死後、アメンティとこの世界を自由に行き来する。

死者への供物はカーのためのものであり、供物が途絶えるとカーは死ぬ。

4.アク

カーとバーが結びついてできる光り輝くもう一つの身体。死者が冥界で暮らすときの姿。

トキの姿で表されることもある。

(この他にも性欲や食欲と結びついた「カイベット」、良心を表す「アブ」、生命力を表す

「セケム」、名前を表す「レン」などがある。

それぞれには魔術的な力があり、死者の記憶を永続化させるうえで大切な役割を担っている)


imagesエジプト


ドロシーの日記には、この多層的身体観やこの世界と死者の世界との関係などについての

興味深い会話の記述があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

↓ 1972年11月21日の日記より。

私は王様に、

「アメンティではご自分の治世の以前、あるいは以降にエジプトを治められた王様たちにも

お会いになれるのでしょうか」

と訊ねた。王様はおっしゃった。

「私が会えるのは、生前私が会ったことのある者たちだけだ。しかし、全員ではない。

罪を犯したことのない者もいれば、地上に戻った者もいる。

我が友のホル・ラーがそなたを見出したように」



「生きている間、バーとアクとカーはつねに肉体の中にある。

そなたもよく知っているように、魔術を知る者はアクを自由に扱うことができる。

アクの姿となって遠い場所に旅をすることもできる。アメンティにさえ行けるのだ。

少数の知識ある魔術師はカーを自由に扱うこともできる。

だが、それはあまりよいことではない。バーが肉体を離れると、肉体はすぐに死んでしまう。

人が死ぬと、バーとアクとカーはアメンティで一つに結びつく。

だが、カーは地上のほうを好んで、そこに戻りたがる。カーもアクもバーもアメンティと

地上を自由に行き来できる。その姿は地上に生きていたときと同じである。

アメンティでは病気もなければ、肉体の痛みもない。だが、私の心の痛みは耐えがたかった」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セティは、ベントレシャイト(ドロシー)と離れていた間の悲しみと苦しみが

大変強かったようで、たびたびそれを口にしていました。

そして同じ頃、自身の死の体験についても語っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「愛しいお方、どうかお教えください。

どのような道をたどって私のところにおいでになったのかを」



「そなたがアメンティにやってくるときにたどったのと同じ道を通ってやってきたのだ」



「それでは、王様はアメンティへの入り口といわれているアビドスのペガの道を

通ってこられたのですか」



「いや。いつもそうだったわけではない。ペガの谷は古くからアメンティへの入り口だ。

死者のアクは毎年、そこを通って偉大なるオシリスの大祭にやってくる」



「王様が地上を去られたときにもペガの谷を通られたのですか」



「いや、私はテーベ(ルクソール)で亡くなったので、ナイル西岸のデル・エル・バハリの

ある丘を通ってアメンティへ行った」



「ご自分の死を覚えていらっしゃいますか。それがどのようであったかを?」



「それは驚くべき体験だ。

アクが肉体から離れるのとよく似ているが、思考や感覚はそのままなのだ。

私の胸はそなたへの思い、疑い、恐れで張り裂けそうだった。

そなたのことで胸がいっぱいだった。待っているそなたを見つけようとまでした。

しかし、自分の犯した罪の重さはわかっていた。やがて私は周りの様子に気がついた。

そなたも知っているあの部屋の寝台に、命を失った私の肉体が横たわっていた。

友人のホル・ラーが泣いているのも見えた。

息子のラメセスは床に倒れ伏し、置いていかないでくださいと嗚咽していた。

恐ろしい経験だった。ベントレシャイよ、どうか人々に教えてやってほしい。

本当に故人を愛していたならば、このような仕打ちで死者を苦しめぬようにと。

それから、いっさいが消えうせ、気がつくと私は星空の下にいた」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セティ1世の死に関する体験の話が、現代にも見られる臨死体験の話と共通点があるのも

興味深いところです。

そして、死を嘆き悲しむことは、愛する故人を苦しませてしまう、というような話も

よく聞くことですね。

国によっては、死者の旅立ちをにぎやかにお祝いして送り出す文化があるというのも

頷けるところです。

そしてセティは、次のようにも言っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「我が主オシリスはペガの谷を通ってこられたといわれている。

また、アビドスで亡くなった者たちもペガの谷を通ってアメンティへと向かう。

神官たちのいうことには正しいこともあるが、誤りも多い。

彼らは死者の肉体はサフ(ミイラ)にして保存しなくてはならないと教えている。

だが、これは正しくない。

ミイラは地上にいるときと同じ姿でいたいと願うカーにとっては役に立つかもしれない。

しかし、必ずしもミイラは必要ではない。

悪人のカーはその力を悪い目的で用いることがある。

だが、オシリスの肉体がミイラとされたのは本当のことだ。

愛した者たちの肉体が朽ち果てるのを見るのはつらい。

私は戦闘の犠牲となった部下の兵士たちのために始終、悲しみに暮れていた。

ときには彼らの遺骸を葬ってやることもできぬまま、野犬どもに食い荒らされているのを

見ることもあった。

神官たちが葬儀に富をつぎ込むよう人々に仕向けることは大きな過ちだ。

富は日々の暮らしに使うべきものなのだ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セティ1世の人柄が感じられ、また、とても現実的でもあったり、なんだか、

親近感を感じてしまいました・・・。

紹介したい二人のロマンスやエピソードはまだまだたくさんあるのですが、

だいぶ長くなってしまうので、この次でおしまいにしようと思っています。

まだ続くのか(_△_;)って思った誰かさん、ごめんね。(;^ω^)ゞ

(つづく)





スポンサーサイト

Comment

NoTitle 

過疎の村から( ゚ロ゚ノノ゙キターーーー☆( ゚3゚)ノ オイッス!

まっまだ 続くのかヽ(´▽`)/へへっ よ〜し今年1年頑張って続きを見に来るゾー
って…←本を読めよって無理無理寝てしまいます^^

貴方が 解説付きで言ってくれるからこそ見るだけで本はみません!←きっぱり
  • posted by miki 
  • URL 
  • 2013.01/22 04:58分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

>神官たちが葬儀に富をつぎ込むよう人々に仕向けることは大きな過ちだ。
>富は日々の暮らしに使うべきものなのだ」

いつの世も同じですね。思わずふきだしました。
明日も楽しみです

  • posted by 伊東ファーム 
  • URL 
  • 2013.01/22 13:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

翠さんこんにちは!

エジプトってずーと行きたい国なの。
昔漫画で読んだ、王家の紋章!てご存知?
あれを読んでエジプトに魅せられて~♪

ピラミッドは上から建てたとか聞きますよね・・・
て家族でこの話していたの!

翠さんの不思議体験を夜中読むとトイレ行けないから
(爆)昼間にこっそり~(笑)です!
  • posted by 桃咲マルク 
  • URL 
  • 2013.01/22 14:31分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re:mikiさま。 

コメントありがとうございます。

田舎はいいよー、土地も広いし( *´艸`)

あんまりしつこいと嫌われちゃいそうなので、次がラストですよ☆
本当は素敵なロマンスも書きたいんだけどね・・・(〃艸〃)

  • posted by 翠 
  • URL 
  • 2013.01/23 02:11分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: 伊東ファームさま。 

コメントありがとうございます。

私も、そこがちょっとツボでしたよ( *´艸`)
でも、本当にそうなんですよね。
セティ1世の名言として、もっと広めたい言葉ですー。

  • posted by 翠 
  • URL 
  • 2013.01/23 02:13分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: 桃咲マルクさま。 

コメントありがとうございます。

王家の紋章、昔少し読んだことあるかも!
めっちゃ少女マンガちっくな絵の、アレですよね( *´艸`)
エジプト、行ってみたいですよねー。
きっとマルクさんにも、エジプト時代があったのでしょう。

でも、私よりきっと、マルクさんのほうがすごい体験してると思うんです。
私の体験は、怖くないですよー(oゝ艸・)

  • posted by 翠 
  • URL 
  • 2013.01/23 02:23分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。

ご案内

日本語→英語自動翻訳【星条旗】

プロフィール

翠

Author:翠
息子26歳と娘24歳、
孫1歳、
それにネコさん8匹
14歳x2、4歳x2、
3歳(男の子)、
3歳x2、1歳(女の子)
と暮らしています。

ノーテンキ一家の楽しい
日々や、ネコさんのお話、
ちょっと不思議な話や
シェアしたい大切な話など。

どんな人生も宝物。
冒険の旅をもっともっと、
楽しくしましょう♪

リーディングワーカーもしています。
スピに偏り過ぎず、実生活に役立つセラピーを心がけています。

☆リーディングを
 ご希望の際は、
 ↓ をご覧になり
 「リーディングについて」
 よろしければ
 下記メールフォームから
 ご連絡くださいね。

お問い合わせはお気軽に♪

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ステージ:地球

新たな冒険者が

      PTに参加しました☆

ぽちっとな。

押してもらえると喜んでモニタに向かって(*・ω・)*_ _))ペコリンします☆

FC2Blog Ranking

        ありがとう♪

よろしければ、こちらも。

♪感謝☆(人゚∀゚*)☆感謝♪

わんにゃん安心ご飯。

オーガニック!

フローリーパッツ

アイリスプラザ

なんでも揃う♪

アイリスプラザ

私も愛用中♪

感動のクレンジング。

クレンジングリキッド

肌に優しく簡単すっきり☆

自分カスタマイズ☆

自分☆BABY♪わんこにも!

Tシャツ iphoneケース

銀製グフ だと・・・?!

どれすsilver925

簡単アンケートでお小遣いGET☆

マクロミルへ登録

     これはオススメ♪

FC2アフィリエイト

FC2アフィリエイト

現在のお客様♪

現在の閲覧者数:

チャットできるよ☆

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
心と身体
1026位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
173位
アクセスランキングを見る>>

右サイドメニュー

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

くろねこ時計

最新記事

検索フォーム

ブロとも大歓迎(*^▽^*)

QRコード

QR

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

本は友達(・∀・)